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御茶ノ水デンタルクリニック

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第4回若手支援セミナーの抄録お届け

   

千代田区淡路町、小川町、の歯医者のホワイトエッセンス御茶ノ水デンタルクリニックの院長の太田和秀です。
今日は東京歯科大学同窓会と日本大学歯学部同窓会との連携事業である。

若手支援セミナーが開催されます。
準備万端ですが、あいにくの台風接近中の東京、市ヶ谷です。

本日の抄録をお伝えします。

ご参考までに!


「若手歯科医師に伝えたい小児歯科治療の考え方」

東京歯科大学小児歯科学講座
新 谷 誠 康

 成人の口腔と小児の口腔の最も大きな違いは何でしょうか。顎の大きさでしょうか。歯の数でしょうか。乳歯があることでしょうか。答えは小児が成長発達過程にあるということです。成人は徐々に老化するものの、現在と1年前ではほとんど患者の状態は変わらないと言ってもよいでしょう。しかし、小児の顎・顔面・口腔は発育中であり、年齢が1歳変わればずいぶんと変化します。成人にとって現在の状態はあまり変化のない過去と未来の間ですが、小児にとっては駆け足で刻々と変化する過去と現在の一通過点なのです。従って、現在の小児の口腔状態はその時期にしかみられない口腔であり、一見異常に見えても成長発達過程においては一時的に認められて当たり前の疑似異常である事も多いのです。反対に、成人と同じような観点から観察していると異常を見逃してしまうこともあります。
 成人の歯科治療は現時点以降に大きな変化がないものとして行い、疾患によって損なわれた器官と機能を元の状態に戻し、その状態を半永久的に維持する事が目的です。これに対して、小児の顎顔面は発育中であり、小児の歯科治療はその後の顎顔面の発育を予測して行います。つまり、小児の歯科治療は疾患によって損なわれた器官や機能のみならず、発育を正常な状態に戻し、正しい永久歯列と顎顔面を完成させることを目的としています。萌出や歯列咬合の問題を含め、特に小児期における幼若永久歯への対応を誤ると患者さんに一生継続する禍根を残すことになりかねません。小児歯科における診察と治療のポイントは「今起こっていることは、この年齢の子どもにとって正常か、異常か」を診断し、「小児の発育を阻害しない方法、あるいは正しい発育を導く方法」を用いて治療を行うことです。今回の講演では小児を診ていく上で、「今やっては行けない事」や「これから注意を要する事」をお話ししたいと思います。

新谷 誠康(しんたに せいこう)
東京歯科大学 小児歯科学講座
〒101-0061 東京都千代田区三崎町2-9-18

平成 4年 3月 大阪大学大学院博士課程歯学研究科臨床系専攻 修了
平成 4年 4月 大阪大学歯学部附属病院 小児歯科 医員
平成 7年 4月 大阪大学歯学部小児歯科学講座 助手
平成 10年 1月 ドイツ・マックス-プランク生物学研究所免疫遺伝部門 ポスドク
平成 12年 4月 大阪大学大学院歯学研究科小児歯科学教室 助手
平成 14年 11月 大阪大学大学院歯学研究科小児歯科学教室 助教授(准教授)
平成 20年 4月 東京歯科大学小児歯科学講座 主任教授
現在に至る

【所属学会】
日本小児歯科学会 副理事長 専門医指導医
Pediatric Dentistry of Association of Asia (PDAA) Vice-president
東京歯科大学学会 理事  学会・学術出版部長、会計
日本小児口腔外科学会 理事 認定医指導医
日本歯科医学会 評議員
日本歯科医学教育学会 代議員
歯科基礎医学会 代議員
国際歯科研究学会日本部会  (JADR) 代議員
日本障害者歯科学会 認定医
International Association for Dental Research  (IADR)
International Association of Paediatric Dentistry (IAPD)

【最近の文献リスト】

<著書>
1. 小児歯科学ベーシックテキスト
編集主幹
永末書店,京都 2016.1.11
2. 小児歯科学クリニカルテキスト
編集主幹
永末書店,京都 2016.1.11
3. 日常臨床のレベルップ&ヒント72
8章 小児歯科 02効率的で確実なフィッシャーシーラント 140-141
デンタルダイヤモンド社,東京,分担 2015.12.1

 歯周治療をマスターする
―きほんのき!―
                    日本大学特任教授  伊藤 公一

永久歯が抜去されると,咀嚼,咬合,発音機能および審美性に問題が生じるので,それらを回復するために欠損部に補綴治療あるいはインプラント治療を行う必要がある。これまでの歯科疾患実態調査報告によれば,歯肉になんらかの所見のあるものは国民の約70%以上にも及んでおり,成人の抜歯原因の約40%以上が歯周病に起因するという。
歯周病である歯肉炎や歯周炎の原因は,プラーク(バイオフィルム)であることが基礎的ならびに臨床的研究によって証明されている。したがって歯周病は,プラーク中の細菌による感染症であること,また生活習慣病でもあることにコンセンサスが得られている。
あらゆる疾病の治療原則は,原因除去療法を基盤とした早期発見,早期治療であり,この基本原則が,歯周治療にも当てはまる。したがって,歯肉炎については付着喪失や歯槽骨吸収が起こっていないことから,早期発見,早期治療を行うことで完治させることができる。しかし,進行した歯周炎では病変の進行を阻止することが可能であっても,喪失した付着レベルや歯槽骨吸収を正常レベルまで回復することは極めて困難である。
 歯周基本治療とは,プラークコントロールを基盤としたスケーリング,ルートプレーニングである。近年歯周病学および歯科インプラント学の進歩には目覚ましいものがあり,歯周外科手術およびインプラント治療においても,科学的論拠に基づいた予知性のある新しいテクニックが臨床応用されるようになってきた。
本講演では,将来歯周組織再生療法やインプラント治療をマスターしたい歯科治療の初歩を学んだと思われる若手歯科医師諸君のために,その前に習得しておかなければならない歯周治療の基本の「基」について考察し,臨床例を中心として解説する所存である。(733字)

伊藤公一 (いとうこういち)
1972年  日本大学歯学部卒業
1976年  日本大学大学院歯学研究科(歯科保存学専攻)修了
1980年‐1983年
米国インデイアナ大学歯学部留学、Dr. O'Learyに師事、Master of Science in Dentistry(MSD)の資格取得
1984年  日本大学助教授
1990年  日本歯周病学会認定専門医
1992年  日本歯周病学会指導医     
1999年‐2013年  日本大学教授(歯周病学担当)
1999年‐2013年  日本歯周病学会理事 
2009年‐2011年  日本歯周病学会理事長
2013年  日本大学特任教授  現在に至る
主な著書
単著
1. スケーリングとルート・プレーニング.デンタルフォーラム、1985年
2. 咬合性外傷の話.クインテッセンス出版、1988年
3. アトラスフローチャート歯周治療.クインテッセンス出版、1996年
4. How to 審美と歯周外科.日本歯科評論社、1997年
共著
1.歯周病学.永末書店、1996年
2.歯と口の健康百科.医歯薬出版、1998年
3.ワンランクアップPMTC.クインテッセンス出版、2001年
4.歯の健康学.岩波新書、2004年
5.ビッグ・ドクター家庭医学大全科.法研、2004年
6.臨床歯周病学.医歯薬出版、2007年
7.歯が長持ちするプラークコントロールのグッドテクニック.クインテッセンス出版、2010年


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