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補綴臨床におけるデジタルデンティストリーの真髄

   

東京 千代田区 御茶ノ水の白い歯で治療する歯医者 ホワイトエッセンス御茶ノ水デンタルクリニックの院長の太田です。 

昨日の午後のパートをまとめてみました

ご参考頂ければ幸いです。

末瀬先生ボリュームたっぷりでノートが間に合いませんでした

2018 TDCアカデミア 臨床セミナー/補綴セミナー

 補綴臨床におけるデジタルデンティストリーの真髄

 

1・健康日本と歯科医療

日本の歯科医療は医療保険制度の確立と技能で職人気質の仕事になっている。

金属材料による補綴処置が中心である。

 

 

金属修復物の弊害

1心理的障害

2複雑な操作性

3歯質の変色

4支台歯の破折

5歯肉の変色

6金属の高騰

7金属アレルギー

 

金属(合金)

→水分と酸によって腐食

→金属イオン溶出

→アレルギー

 

プラークや唾液に常に接触する。

有機酸などの金属を腐食させる物質の存在。

飲食物摂取によってPHや温度が変化する。

異種金属の接触によってカルバニー腐食が起こる。

咬合力・咀嚼力によって応力腐食が起こる。

歯ブラシ等による擦過腐食が起こる

など様々な問題から体内に腐食金属が入り込んでしまう

 

金属修復物の功罪

功としては

形態再現性が良い

適合性が良い

作製において操作性が良い

耐久性が良く破折等が少ない

 

一方、

罪としては

 

金属色

歯質・歯肉の変色

金属アレルギー

貴金属の高騰

 

 

今後金属を無くしていこうという事で脱金属が導入されてきた

メタルレス

メタルフリー

金属代替え材料としてセラミックス、ハイブリッドレジン

が入ってきた

 

 

メタルフリーへの流れとしては

 

 

自費診療

金合金→オールセラミック

ガラスセラミックス、ジルコニア

MB→ジルコニアフレーム

 

 

保険診療

インレー→コンポジットレジン

クラウン→ハイブリッドレジン

レジン前装冠→ハイブリッドレジン

ブリッジ→ファイバー強化コンポジットレジンフレーム

このように変化してきている

 

 

2・歯科用CAD /CAMテクノロジーの現状

デジタルデンティストリーの立場の違いによる利点とは?

 

 

患者さんの利点

サービスの向上

侵襲の少ない治療

治療時間の短縮

治療効果の向上

安心安全な治療

適正な治療価格

 

 

歯科医師の利点

診断力アップ

顧客コミュニケーション向上

治療に対するストレスの軽減

治療効果の予知性向上

顧客管理

 

 

歯科技工士の利点

作業環境の改善

生産性の向上

専門性の特化

歯科医師とのコミュニケーション向上

経費削減

安全な設計

 

デジタルテクノロジーの4つの利点

 

1・医療情報の可視化

検査・診断・インフォームドコンセント・教育への応用

 

2・医療情報の統合・保存・伝達

各種検査データの共有化

 

3・医療技術の均質化・高速化

材料の規格化・高速化

材料の規格化・安全性・再現性・生産物の均質化

 

4・新たなワークフローの創出

アナログからデジタルソリューション

時間的、費用的効果が大きい

 

3・口腔内スキャナーの臨床活用

 

 

口腔内スキャンシステムの優位性

1・印象採得時の苦痛軽減・感染防止

2・リアルタイムでの可視化

3・再印象が容易

 

 

4・選択スキャンが可能

5・トレーの洗浄・滅菌が不要

6・支台歯形成の分析が可能(プレパレーションアナリスト)

7・模型の損傷が無い

 

 

8・短時間で情報の保存・伝達が可能

9・修復物の即日処置も可能(支台歯の汚染がない)

10・バーチャルフォローアップ(口腔内の分析)が可能

11・色調再現が可能(シェードテイキングが可能)

12・データの癒合が可能(フェイシャルスキャナーやCT)

 

 

光学印象の応用は様々な場面で活躍する

 

補綴装置の製作

治療計画の立案

疫学調査への活用

口腔内情報の管理

矯正治療への適用

 

 

口腔内スキャナーの課題とは?

トレーニングが必要

光学スキャナーであるため可視範囲の印象

広範囲のスキャンは精度が落ちる

 

 

スキャン時間が長くなるとデータ過多になる

クローズドシステムが多い

スキャン時に課金されることがある

高額である

 

 

超音波を応用した印象採得の利点とは?

歯肉圧排を行わないで歯肉縁上、縁下の印象が可能である

印象採得中の乾燥や止血の必要が無い

患者に優しい

 

 

4・CAD/CAM冠成功への秘訣

CAD/CAM冠適用にあたって留意すべき3つのポイントとは?

 

1・支台歯形成

 

2・クラウンの適合性

 

3・接着操作

 

 

1・支台歯形成

歯の切削を伴う外科的処置なので

修復物の形態

天然歯の形態

イメージング

 

 

クリアランス1.5-2mm

連続したスムースな辺縁

ディープチャンファー

6-10度のテーパー

丸みのある隅角

 

 

大臼歯適応の成功となる支台歯形態とは?

まずは小臼歯における望ましい支台歯形態

 

 

1・シンプルな外形線

2・緩やかな咬合面展開角

3・緩やかなラインアングル

 

 

4・明確でスムーズなマージンライン

51.5-2mmの咬合面クリアランス

60.8-1.0mmのマージン部リダクション

7・ディープチャンファータイプのマージン

 

 

そして大臼歯にCAD/CAM冠を適応する場合の望ましい支台歯形態

 

 

1・シンプルな外形線

2・緩やかな咬合面展開角

3・緩やかなラインアングル

4・明確でスムーズなマージンライン

52mmの咬合面クリアランス

 

 

61.0mmのマージン部リダクション

7・ラウンディッドショルダータイプのマージン

 

 

2CAD/CAM冠の適合性

 

CAD時における

 

支台歯面とクラウン内面の適合性の調整

(セメント隙間、マージンラインへの距離、スムージング距離の調整)

スムーズフィットの適合感

 

 

シンプルな支台歯形態

スムーズなマージンライン

CAD設計時のセメント層設定

CAMソフトの精度

ミリングバーの切削力・ブレ

 

 

臨床上、良好な適合性のCAD/CAM冠を求めるために

導入にあたっては技工士さんに下記をお願いする

適合性の異なる3タイプのCAD/CAM冠の見本の製作依頼

その上で

歯型から脱離しないようなスムーズフィット感の適合性を確認する

マージン部の適合性のチェック

 

 

 

フィット感チェックの場合

内面の適合性確認のためにシリコン系適合検査材の使用は避ける

適合性調整のためのクラウン内面の削合は避ける

 

 

 

和田精密調査によるCAD/CAM冠再作成理由の主な原因とは?

 

 

適合不良

亀裂

コンタクト不良

バイト不良

 

 

形態不良

紛失

設計変更

仕上がり不良

 

 

などがあった

 

 

また

 

 

脱離の原因と考えられる要因としては

支台歯形態

接着前処理

接着性レジンセメント

適合性

などが考えられた

 

 

3・接着操作

 

1)シテキ時の注意事項とは?

 

意外なことに試適の時に破折が起きている

順番としては

 

 

・コンタクトポイントの調整

・マージンの適合性確認

・咬合調整咬頭嵌合位・

・通常の咬頭嵌合位、側方位のチェック

 

 

2)CAD/CAM冠のセット時のポイントとは?

 

・支台歯形態(咬合面の緩やかな展開角角度)

・支台歯形態(隅角部の丸み)

・クラウンの均等な厚みの確保

・接着性レジンセメントの使用・適切な操作性

 

 

3)CAD/CAM冠が接着しにくい理由とは?

 

超微細なガラスフィラーが高密度に分散されている

マトリックス部分のレジンが高度に架橋されている

表面が滑沢である

クラウン適合が緩い

 

 

4)支台歯面の表面処理とは?

 

 

・形成面の清掃

仮着用セメント・汚染物の完全除去

歯面清掃用ブラシ(薬剤は使用しない)

エアーブロー(使用後は十分水洗する)

プライマー塗布

 

 

・クラウン内面の処理

機械的処理、化学的処理

サンドブラスト処理

接着面の粗造化

フィラーの露出

プライマー処理

 

 

5)接着阻害因子とは?

プラーク

歯石

ステインなどの沈着物

 

 

唾液

血液

浸出液

水分

 

 

乾燥唾液

呼気中の水分

金属表面の酸化物

 

 

仮着材や仮封材の残渣

咬合紙の色素

分離材

 

 

印象材や適合検査材のシリコーンオイル

コンプレッサーからの水分やオイル

 

5CAD/CAM冠禁忌症

 

 

クリアランスが取れない

緊密な咬合状態

支台高径が極端に低い場合

ブラキシズムやクレンチングがある場合

 

 

接着操作時に防湿が不可能な場合

義歯の鉤歯

最後方歯となる場合

 

 

CAD/CAM冠下顎大臼歯適応の条件とは?

 

 

1CAD/CAM冠大臼歯保険適用にあたっての条件とは?

(下記の内容を全て満たすこと)

 

 

下顎第一大臼歯にのみ適用

上下顎両側の第二大臼歯がすべて残存し、左右臼歯部の咬合支持がある患者

過度な咬合圧加わらない患者

 

 

 

2・大臼歯適用時の小臼歯との違いとは?

 

 

大臼歯への適用における問題点

表面積が大きい(小臼歯に比較して)

 

 

支台高径が低い(特に下顎第二第2大臼歯部)

強大な咬合力そして咀嚼力が負荷になる

接着操作に不利になる

 

 

遵守事項

 

CAD/CAM冠用の支台歯形態

(支台高径こ確保・補助的維持形態を付与しない)

 

緊密な適合性の確保

 

確実な接着操作強度のあるブロック

 

 

3・大臼歯適応の成功となる支台歯形態とは?

 

まずは小臼歯における望ましい支台歯形態

 

 

1・シンプルな外形線

2・緩やかな咬合面展開角

3・緩やかなラインアングル

 

 

4・明確でスムーズなマージンライン

51.5-2mmの咬合面クリアランス

60.8-1.0mmのマージン部リダクション

7・ディープチャンファータイプのマージン

 

 

そして大臼歯にCAD/CAM冠を適応する場合の望ましい支台歯形態

 

1・シンプルな外形線

2・緩やかな咬合面展開角

3・緩やかなラインアングル

 

 

4・明確でスムーズなマージンライン

52mmの咬合面クリアランス

61.0mmのマージン部リダクション

7・ラウンディッドショルダータイプのマージン

 

 

 

まとめ

 

 

支台歯形成→維持力を考慮した形態

CAD/CAM冠→精度な高い適合性

接着性レジンセメント→確実な接着操作

 

 

最後にこれからの歯科医療のキーワードとしては

 

アナログ的技法からデジタルの技術

そして経験的な手法から経験値+科学的な根拠

患者層が高齢者対象となる

 

 

オールマイティーの技術から専門特化された技術力を磨くこと

う蝕、歯周病疾患を対象にしていたものから健康、美、審美修復へと変わる

メタル修復重心がメタルレス、メタルフリーの修復となっていくであろう

 

 

快適な日常生活を過ごしてもらえるために

長寿健康で

生きがいのある人生を過ごしてもらう

 

 

そのためには歯の連続性

上下の歯がしっかりと噛み合っていることがとても大切な事ですね。

 

その為に日々歯の大切さを訴えていきたいと思います。

 

長くなりましたがお読みいただき感謝です。

 

この記事が歯科医師、一般の方にも参考になれば幸いです。

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